今によみがえる和のマテリアル
(株)トミタ
クチーナ福岡
ADコアデバイズ
リッツウェル
田中健助商店(東京からかみ屋)
渡辺石彫工房
海のむこうから来る和
クリエーションバウマン
日本フィスバ
マナトレーディング
カッシーナIXC
○今によみがえる和のマテリアル
◇(株)トミタの和紙壁紙・・・リーフレットあり
トミタさんは昭和19年東京の京橋で生まれた会社です。
展示してある富田商店の風呂敷が示すように当初は襖紙など和のお店でした。
しかしながら現在はどちらかというと輸入物のイメージが強い会社です。
あっという間に広がった日本のビニールクロスに長いこと抵抗されていて、アメリカやヨーロッパの壁紙の輸入に尽力され、土に還るエコ壁紙の輸入もどこよりも早かったのです。
一方、反対に日本の文化を輸出の観点から和の素材の開発も続けて、今回の展示となりました。
色とりどりの荒削りな紙は『アートウォール こうぞ』。
その名の通り50センチ×1メートルの楮100%の手漉きの紙に顔料で染色を施したものです。基本12色のほかに特注色も出来ます。
色むらを利用して壁面いっぱい貼ったりするのも良いですが、私は余り大きな面積でなくニッチの背面の壁に貼ったりしています。もちろん洋の空間です。
『アートウォールレジェンド』
昨年発表されたばかりの所謂使いやすい壁紙です。
和紙は和紙だけでは洋のボード下地に貼るクロスの代わりにはなりません。どうさ引きを重ねなければならないのですが、トミタさんの和紙壁紙は商品化され不燃・準不燃の防火性能認定も取れているのです。
桐薄板のシリーズを帯にして洋の書斎に貼ったり、和モダンな和室の天井にあえて使ったりしています。
工芸紙ですが決して民芸にはならずさりげなく使えるところが特徴だと思います。
・トミタさんの和紙は因州鳥取でつくられています。
◇クチーナ福岡のキッチン扉・・・リーフレットあり
和がテーマなのは内装材だけではありません。
完全に洋であるはずのシステムキッチンの扉にも和の要素が最近増えてきました。
今回ご紹介するクチーナさんは昭和12年に家具屋として創業、その後昭和28年より部材型のシステムキッチンの製造販売の会社です。
その名もずばりのうづくり仕上げや竹の積層材を使った扉材を出展してもらいました。
これらの扉で巾の広い引き出しで構成したキッチンは水平ラインが活き和モダンな印象を深くします。
私は現場ではこの和風のキッチンの手元灯にあえてインゴマウラーの茶目っ気のあるカンパリなどの照明器具をあわせたりしています。
オープンキッチンが多くなった昨今、扉の選択はますます重要になってきました。
◇ADコアデバイズのテーブル
ADコアデバイズのデザイナー瀬戸昇氏による2008年発表のティーテーブル。
輪島塗で金銀の蒔絵が施されています。
輪島というと座卓のイメージですがこんな洋のテーブルも作っていただきたいと思うアイテムです。
羽織の裏のおしゃれ、あるいは無地の花塗りのお碗を開けたときに広がる蒔絵と同等の理由でテーブルの裏に蒔絵が施されているのが日本文化らしくにくい演出だと思います。
貴重なテーブルですが、今回、賛助会員でもあり出品していただきました。
ADコアデバイズ社は1982年設立の実績ある日本のスケールに合わせたデザイン性の高い家具を提供する会社です。
◇リッツウェルのセンターテーブル
添島勲商店のコーナーに展示してあるローテーブルがリッツウェルの商品です。
九州が本社の首都圏でとても伸びているちょっとめずらしい会社です。
ここも賛助会員ということで出品していただきました。
和というよりアジアンイメージの家具がお得意なのですが今回添島さんの畳の上によく納まりました。1200角で高さ21センチ ウォールナットオイル仕上げです。
洋のセンターテーブルなのですが座卓としても使えそうです。
◇田中健助商店のからかみ・・・リーフレットあり
田中健助商店プロデュースのからかみ屋で展開されているからかみの展示です。
・ショーケース①
今年3月に移転リニューアルした東京からかみ屋のために新規製作された和紙素材で越前和紙です。53センチ角。全部で24種類あるなかの紙です。
しずくの跡をつけたり、太い繊維を並べたり、白土を漉き込んで左官のようなテクスチャーを出したり、表面を削って焼いた杉板を干し板につかって写し取ったりとさまざまな手法を用いているのですが、あくまで素材であり、これに生漆やべんがらや黒漆を施してパネルとして壁面装飾に使用するのです。
今回は残念ながらこの漆仕上げのパネルはお借りすることが出来ませんでしたが、素材だけでも十分におもしろいと思い展示しました。
置いてあるカタログ『うすよう』は鳥の子紙のカタログです。
・ショーケース②
すっかり印刷が当たり前のようになってしまった襖紙。
和室が極端に減ってしまって、襖紙の需要も一軒に2~3枚になった今、なんとか手刷りの襖紙(からかみ)を復興させようとの思いでからかみ屋は誕生しました。
すてきだけど敷居が高い京都の唐長さんとは違い、安心価格のイージーオーダーシステムの手刷りの襖紙です。
今回は『季寄せ』より何点かパネルを作っていただきました。
ショーケースの中央に立ててあるカタログがそうです。
イージーオーダーでは模様を選んだら①紙を選ぶ→②刷り色を選ぶ→③模様位置を選ぶ→④加飾を施す、の順で進みます。
後ろに立ててあるパネルは左より胡粉刷り(光っていない顔料)、雲母刷り(きらずり、パール系顔料)、雲母刷りに金砂子の加飾、さらに一部金箔押しの加飾を施したものです。
下段は麻の葉のパネルとひさご柄をぼかし刷りしたものです。
私は和の建具だけでなく玄関先のパネルに仕立てたり、洋のシーンで使っています。
先日は東京のマンションのリニューアルで建具をすべてからかみ屋さんの加飾からかみで貼ってもらいました。
◇大分・日田の渡辺石彫工房の石の作品
渡辺さんはいはば石のプロ。
公共のものからアート作品までマルチな活躍の工房です。
今回は和がテーマですから国産の石を中心に持ってきていただきました。
白い石が山口県美祢市で取れる国産唯一の大理石『美祢石』~みねいし~です。
ランプスタンドのシェードもこの石でまるで和紙のようだといつも思ってしまいます。
今回、中川名誉顧問の作品にもこの美祢石のがあり、伺ったら、やはり渡辺さん作でした。
黒っぽい石は日田石。
正面の大きな鉢?はワインクーラーだそうですがなんにでも使えそうです。
※真ん中においてある象嵌のパターはコモドデザインさんの出展物です。
※お頼みになりたい方など問い合わせは東京に直接でもご迷惑なので、高濱までとりあえずはご連絡下さい。